都立自校作成問題出題校の入試について

2014-01-11
いよいよ入試本番!

過去問は順調に進んでいますか?

以前、都立自校作成入試の改革についてかきましたが、その時はまだ何も詳細は決まっていませんでしたので具体的な対策はかけませんでした。

今はおおよその方向性は決まりました。

ここでグループを再確認すると、
「進学指導重点校」7校(日比谷、戸山、青山、西、八王子東、立川、国立)
「進学重視型単位制高校」3校(新宿、墨田川、国分寺)
「併設型高校(中高一貫教育校)」5校(白鴎、両国、富士、大泉、武蔵)
の3グループです。

入試問題は、「進学重視型単位制高校」および「併設型高校(中高一貫教育校)」では英・数・国を1種類ずつ作成し、「進学指導重点校」では、難易度の異なるものを2種類ずつ作成することが決まっています。

また、どの高校も各教科大問1題を自分の高校独自の問題に差し替えることができます。

まず「併設型高校(中高一貫教育校)」ですが、この5校は全てグループ作成した問題をそのまま使用するということです。
対策としては過去問以外に、それぞれの高校のホームページにサンプル問題及び解答が掲載されているため、それを必ず行うことです。特に白鴎高校のホームページには2種類のサンプル問題が掲載されています。

次に、「進学重視型単位制高校」ですが、3校のうち新宿高校だけは英・数・国それぞれ大問を1問差し替えることがわかっています。つまり、新宿高校合格には、過去問対策がやはり大きなカギとなってくるわけです。

最後に「進学指導重点校」7校ですが、ここは他の2グループと異なりグループ問題自体が2種類作成されるため、高校による選択の幅が大きく広がります。

数学では、大問1から大問4まで全て難易度Aと難易度Bの2種類の問題があるとすると(Bの方が難易度が高い)、例えば日比谷高校では大問1、大問2ともにB問題を使用する一方、八王子東では大問1はBを使用し、大問2はA問題を使用するといった具合に選択の幅が広がるわけです。

差し替えについての私の予想ですが、日比谷高校は間違いなく全教科1問ずつ差し替えてくると思います。つまり、他のどの高校よりも過去問対策がカギになるはずです。数学は、これまで日比谷高校は証明問題でかなり難易度の高いものを出題してきたので、そこを差し替えてくるのではないかと思っています。

また、西高校も数学で毎年西高校特有の特殊問題を1題出題していることを考えると、数学での差し替えが考えられます。西高校受験者は、数学の過去問の大問4に慣れる必要があります。

他の5校は差し替えは行わないのではと思います。

ここで各グループの出題方針をあげます(ホームページなどで公開されています)。

「進学指導重点校」
大問1 数と式、図形などの領域に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解及び数学的な技能に関する能力などをみる。
大問2 主として数量の関係や法則に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解をみるとともに、問題を総合的にとらえて論理的に考察し表現する能力などをみる。
大問3 主として図形に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解をみるとともに、見通しをもって論理的に考察し処理する能力や推論の過程を的確に表現する能力などをみる。
大問4 主として数学的活動の場面をもとに、数学的な見方や考え方に基づいて事象を数理的に処理する能力や推論の過程を的確に表現する能力などをみる。

「進学重視型単位制高校」
大問1 数と式、図形などの領域に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解及び数学的な技能に関する能力などをみる。 
大問2 主として数量の関係や法則に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解をみるとともに、問題を総合的にとらえて論理的に考察し処理する能力や、問題解決に至る考え方や計算の過程を的確に表現する能力などをみる。 
大問3 主として図形に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解をみるとともに、見通しをもって論理的に考察し処理する能力や推論の過程を的確に表現する能力などをみる。
大問4 主として図形に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解をみるとともに、見通しをもって論理的に考察し処理する能力や、問題解決に至る考え方や計算の過程を的確に表現する能力などをみる。

「併設型高校(中高一貫教育校)」
大問1 数と式、図形などの領域に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解及び数学的な技能に関する能力などをみる。
大問2 主として関数に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解をみるとともに、問題を総合的にとらえて論理的に考察し表現する能力などをみる。
大問3 主として図形に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解をみるとともに、論理的に考察し処理する能力や推論の過程を的確に表現する能力などをみる。
大問4 主として図形に関する基礎的・基本的な事項についての知識・理解をみるとともに、図形の性質の考察や図形を計量する能力などをみる。

全ての高校に言えることは、大問1、すなわち1行問題の対策は必ずしっかりとやり込むことです。
一行問題

そして大問2は関数(数量関係)です。「進学指導重点校」では、2乗に比例する関数の過去問傾向はそれほど大差がないため、例えば日比谷高校を第一志望にしている生徒は、戸山高校や青山高校といった他の進学指導重点校の過去問のうち2乗に比例する関数をピックアップして行うと良いと思います(つまり自分の受験予定校だけではなく、グループ内の高校の過去問の2乗に比例する関数をピックアップして行うということ)。

大問3と4は、「進学重視型単位制高校」および「併設型高校(中高一貫教育校)」では大問3が平面図形(推論の過程を的確に表現する能力とあるので証明問題も出題)、大問4が空間図形とこれまでの各高校の過去問の出題傾向と大差ありません。

不気味なのは「進学指導重点校」の大問3と4。出題方針を見ますと、大問3は「進学重視型単位制高校」の大問3と全く同じため、単純に考えると平面図形(証明問題含む)と言えます。ただ、例えば「次の問いに答えなさい」という形式にし、(1)と(2)を平面図形にし、(3)と(4)を空間図形にすることもできるため、単純に空間図形は出題されないとは言い切れません。

そして大問4。これは、東京都の共通問題の大問2と同じ出題方針です。つまり、これまで「進学指導重点校」は、「進学重視型単位制高校」および「併設型高校(中高一貫教育校)」と同様に1題は平面図形、もう1題は空間図形(西高校を除く)というパターンだったのが、純粋な図形問題は1題となり、あらたに東京都の共通問題の大問2のようなタイプの問題が出題されるということになります。

ただ2013年の東京都の共通問題の大問2を見てもらえばわかるのですが、大問4の出題方針で空間図形の問題として出題することも可能ですし、当然平面図形の問題として出題することも可能です。つまり、出題方針からは単純に図形問題は大問3のみで、大問4は図形問題でないとは言えません。

では大問4の対策として何をしたらよいか。実は、東京都共通問題の大問2の他に、都立大泉高校がこれまで大問4でこの出題方針に沿った問題を出題しています。ですから、共通問題の大問2と大泉高校の大問4をしっかりやっておけば、この出題方針に沿った対策になると思います(大泉高校の問題と解答は、大泉高校のホームページに掲載されています)。

「進学指導重点校」の大問3と大問4についていろいろかきましたが、あくまで出題方針を深読みせずそのまま考えたら、大問3は平面図形(証明問題を含む)で大問4は前述したような問題と言えます。つまり、字面だけ追ったら純粋な空間図形の問題(今までよく出題が見られた切断や動点など)は今年は出題されないということになります(もしこの出題方針を掲げておきながら大問4に今までのような空間図形を出題したら、出題方針をほとんど無視することになるので、それはそれで大問題だと思うのですが)。

しかし各高校1問差し替えることができるということを考えると、先ほどは日比谷高校は証明を差し変えるのではないか(つまり大問3を差し替えるということ)とかきましたが、もし大問4を空間図形の問題に差し替えたら、結局日比谷高校は今まで通りの出題ということになります。

では一体「進学指導重点校」の重点に置くべき対策は具体的にどうしたらよいか。それは、まず第一に確実に出題される大問1の一行問題、大問2の2乗に比例する関数をしっかりやることだと思います。

そして第2に平面図形(証明問題含む)、第3に前述した大問4の対策、最後に念のため空間図形の対策の順になるかと思います。平面図形は、日比谷高校受験者は日比谷高校の過去問をしっかり行うこと、それ以外の高校の受験者は、戸山、青山、国立、八王子東の4校の過去問の平面図形をピックアップして行うことが有効です。そして空間図形は自分が受験予定の高校の過去問をしておく(特に日比谷高校受験予定者)ということになります。

以上が今年の自校作成高校の出題に関する情報です。

都立グループ問題作成高校を志望する生徒はこれらのことを参考にし、残りの期間悔いを残さないよう全力で勉強して必ず合格を勝ち取りましょう!!

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